コンクリート製品製造事業

― CONCRETE SLAB ―

事業概要

― CONCEPT ―

床版とは?

道路や橋などは様々な荷重を受けていますが、重さによって変形するようでは自動車の走行性や安全性に支障をきたしてしまいます。自動車などからの荷重を直接受けて、それを主桁などの構造部材に伝えることで道路や橋の変形を防いでるのが床版(しょうばん)と呼ばれる部材です。床版は重さを支える床であり、材料としてコンクリートを用いたものや鋼を用いたもの、また、それらを合成したものなど様々なタイプがあります。

RC 床版のメリットとデメリット

一般的に使われている床版は鉄筋コンクリートを用いた RC 床版(Reinforced Concrete)ですが、大型車の荷重による疲労や床版内部への水の侵入、凍害、塩害、コンクリート内部の化学反応などを原因とする劣化損傷が近年顕在化しています。コンクリートは「圧縮に強いが引っ張りには弱い」という特徴があるため、大型車などの荷重が床版の上部にかかると、床版の下部は引っ張られて破壊されてしまいます。そこで、引張力を受ける部分を鉄筋で補強した RC 床版が使われるのですが、それでもコンクリートのひび割れは避けられません。

プレキャスト PC 床版とは?

損傷した RC 床版を取り換える際に近年広く採用されているのが、疲労耐久性に優れ、急速加工が可能なプレキャスト PC 床版(Prestressed Concrete)です。プレキャスト PC 床版の内部には PC 鋼材が入れられており、その鋼材を通じてコンクリートにはあらかじめ圧縮力(プレストレス)がかけられているため、床版が荷重を受けてもコンクリートが引っ張られない仕組みになっています。プレストレスを入れることで曲げ耐力の向上を図り、ひび割れを低減するということです。また、プレキャスト PC 床版の導入時には、工場であらかじめ制作したものを現場に搬入して設置するため、施工的なメリットもあります。

私たちの役割

弊社はこれまで、オリエンタル白石株式会社の一次下請けとして高速道路用のプレキャスト PC 床版を製造してまいりました。これはオリエンタル白石株式会社が開発した SLJ スラブ工法(Short Lapped Joint)に対応したプレキャスト PC 床版であり、通常のプレキャスト PC 床版と比べて構造・工費・施工性・性能面において数々のアドバテージがあります。

通常のプレキャスト PC 床版の課題

通常、PC 床版どうしを結束する際にはループ継手を利用するため、結束は上側からの作業のみとなり、下側に配置されている鉄筋の結束が困難です。また、床版どうしをスライドさせる必要があるため、様々な干渉が発生しひび割れなどの初期欠陥が発生するという問題もあります。

SLJ スラブ工法のメリット

一方、SLJ スラブ工法に対応した PC 床版は接合部にエンドバンド鉄筋を用いるため、結束は上下両側から行うことが可能であり、床版をスライドさせることなく架設できます。また、床版を薄く、そして割付幅を広く設定できるため、重量や荷重、床版枚数、工事費、運送に伴う二酸化炭素発生量を抑えるとともに、工期の短縮が可能です。